生まれてすぐにペットに!母親から引き離されたカワウソの赤ちゃんを野生に返そう!
このカワウソの赤ちゃんが野生に戻るには、もうしばらく時間がかかりそうです。

なぜなら、このジェイと名づけられたカワウソ、生まれてすぐに捕獲され、ペットにされてしまったからです。

生後3か月になったジェイは、幸運なことに、彼を野生に返そうとする人に発見されました。野生のままだったら、まだ母親に世話をしてもらってる年齢です。

「ジェイを飼っていた人物は、私たちが彼とコンタクトする数日前に、ジェイをいらなくなった友人から譲り受けてました。」と、動物保護団体のWildlife Friends Foundation Thailand (WFFT)は発表しています。

WFFTは、ジェイを野生に返すためのリハビリセンターに連れて行きました。
個体数の減少を続けるカワウソ
ジェイのようなカワウソは、絶滅が危惧されています。人間が乱獲したり、環境汚染によってカワウソの食べ物に影響を与えてきたのが、数を減らした理由の1つだとされています。

アジアの一部の地域では、カワウソは毛皮目当ての狩りの対象となっています。また、カワウソを営利目的で捕獲しようとする人からも、捕まえられることがあります。

「悲しいことに、カワウソをペットにする傾向は、タイ中に広がっています。そしてさらにひどいことに、カワウソを繁殖させるための施設が、どこかにあるんです。」と、WFFTは公表しています。

ジェイに関しては、良い体重を保持しており、将来的には野生に返れそうです。

「ジェイは食欲もちゃんとあります。彼はまだ、WFFT所属の獣医チームの保護下にあり、動物病院で飼育されています。彼はすぐに野外施設に移り、そこで泳ぎの練習をする予定です。」と、WFFTのアシスタントディレクターのトムさんは語ります。

ジェイはまだ小さいため、液状の離乳食を食べていますが、そろそろ固形の食べ物を食べさせる頃です。野生なら、彼の母親が魚の食べ方を教える時期です。
「ジェイは短気なところがあり、アゴや歯を傷つけてしまう恐れがあります。」
保護団体は、彼の母親が野生で彼にしていたであろうことを、ジェイにしてあげています。
「彼がもう少し大きくなると、他の保護されたカワウソと引き合わせます。彼らは大きな水場を用意され、野生に返すための本格的な準備が行われるでしょう。」と、トムさんは語ります。(thedodo)

生まれてすぐに、ペットになってしまったカワウソのお話でした。日本にも、昔カワウソはいましたが、今では絶滅してしまいました。高度経済成長の時です。人間の環境へ与える影響は、良くも悪くも本当に大きなものですね。その影響もちゃんと考えて、生活していきたいですね。