タイヤのすぐそばにツチブタの赤ん坊!野生に帰すための奮闘日記
とあるトラックドライバーが出発前に、タイヤをチェックしました。そうすると、なんと小さなツチブタの赤ん坊が、タイヤに寄りかかっていました。

ナミビアを拠点にして移動しているこのドライバーは、周囲でツチブタの母親を探しましたが、見つかりませんでした。そして、ドライバーはツチブタの赤ん坊を拾い上げて、事務所に戻りました。
それから、このツチブタは、ZURI Orphanageという小さな動物保護団体を自宅で運営している、ジャガーさんに預けられました。

このジャガーさんにE・Tと名づけられたツチブタは、うぶげもまだ生えてなく、生後約2か月ほどだろうと推定されました。

ジャガーさんが小さなピンク色の身体と、イヌのような鼻に目を向けたとたん、ジャガーさんはこのツチブタの赤ん坊に一目ぼれしてしまいました。

しかし、ジャガーさんはツチブタの世話をしたことがなく、今回のケースはなかなか難易度が高いように思われました。

ツチブタ育成に四苦八苦
「私たちは、いろんな種類の哺乳瓶を試しました。始めは、子ネコ用のミルクを与えていましたが、あまり彼には合いませんでした。その後、オンダースタプアルトという町の人からアドバイスをいただき、輸入されたミルクを飲ませ始めたら、すぐに彼の体重が増えたんです。」と、ジャガーさんは語ります。

「まるで、人間の赤ちゃんを世話するようなハードなものです。2,3時間ごとに食事を食べさせて、毎日ちゃんと運動するように、散歩にも連れて行きます。」

それから、ジャガーさんは施設で保護されている2匹のイヌ、スポーキーとザラにE・Tを引き合わせました。この2匹のイヌは、はじめはE・Tがどんな生き物なのか理解できず、混乱してしまいました。

しかし、すぐにイヌたちはE・Tになじみました。「彼らはE・Tに興味を持ち始め、子イヌがやって来たかのように振る舞いました。2匹のイヌは、ヤギの子供やイボイノシシの子供と接していたことがあるので、何でもなかったのでしょう。みんなで楽しんでいますよ。」と、ジャガーさんは言います。

E・Tはまだ赤ん坊なので、多くの睡眠時間を必要としています。

「E・Tはイヌのベットで眠るのが気に入っていて、イヌ達と一緒に寝ています。」

E・Tは起きているときはいつでも、スポーキーとザラについて回ります。
「イヌ達が散歩に行くと、E・Tも一緒に行こうとします。多分、E・Tは自分のことをツチブタではなく、イヌだと思っているんでしょうね。」

ジャガーさんは、E・Tと5カ月間を一緒に過ごしました。「E・Tを野生を返すためには、多くのステップが必要でした。初めは1時間の外出。次は4時間。そして一晩中…。」
E・Tは野生に帰るかも知れませんが、ジャガーさんは毎日彼を見かけます。「彼は、毎晩やって来るんです。」

ジャガーさんがE・Tと過ごした時間は、大いに役に立ちました。数か月後、母親とはぐれたツチブタの赤ん坊が、また連れてこられたのです。

そのツチブタはガーティと名づけられ、E・Tと同じように、イヌ達と一緒に寝て、イヌと一緒に遊んでいます。

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ジャガーさんにお世話を受けた、ツチブタのお話でした。ジャガーさんの話、一度他の話題で見たことがあります。ナミビアを拠点に、細々ながらも動物の保護をしておられるようですね。日本ではなかなか見られない動物たちで、種類によっては対応も難しそうですが、ガンバって頂きたいものですね。