クリスマスの５日前、テリーさんはあるメッセージを受け取りました。ミシガンのデトロイトに小さな犬が捨てられているという知らせが書かれたメッセージでした。

外は極寒で、雪に包まれていました。犬が外に放置されている場合、長くは持ちません。メッセージの送り主は犬を助けて、飼い主を見つけてくれるようテリーさんに頼んでいました。

テリーさんはデトロイトのアニマル・ウェルフェア・グループという動物愛護団体のボランティアをしています。メッセージを受け取り、ランチ休憩の合間に犬を助けに出かけました。

テリーさんとその同僚は指定の場所まで車を運転しましたが、何も見つかりませんでしたが、雪が覆いかぶったごみ捨て場を通り過ぎた時に、あることに気づきました。

「そこには箱や、ゴミ袋や椅子などが、ゴミ収集日に備えて捨てられていました。そこを通り過ぎた時に、犬が一匹、そこにぴったりはまるように小さくうずくまっていたのを見つけたのです」とテリーは語ります。

犬は聞いていたような子犬ではなく、大きなピットブルのミックスでした。サイズはともかくとして、彼が助けが必要な状況だったのは確かでした。

どうやら誰かが彼を、要らない家具などと一緒に捨ててしまったようでした。犬は古い椅子の上で体を小さく丸めていました。

「わたしたちはそのごみ捨て場で車を止め、車から降りました。わたしたちの音を聞くとすぐに、犬は頭を上げてわたしの方を見ました。わたしは『ハーイ、ベイビー。もう大丈夫よ。こっちにおいで』と言いました。彼はしっぽを降り、椅子から飛び降りて足を引きずりながらわたしの方へやってきました。彼は無事だったのです！」とテリーさんは回想します。

テリーさんは車のドアを開け、犬を無事に車に乗せました。

「彼は後方座席に飛び乗ったんです。わたしが持ってきたチキンパテの匂いを嗅ぎつけたので、わたしたちは『大丈夫よ。おあがり！』と言いました。彼はチキンパテを一目散に食べ始めましたよ。」

テリーさんたちは犬の名前がわからかったので、彼に「オリー・ルー」という名前をつけました。

ゴミと一緒に捨てられていた理由！

テリーさんたちがその場を離れる直前に、近所の人が彼女たちのもとに駆けつけて、犬をどうする気かと聞いてきました。テリーさんは「わたしはデトロイトの、犬を殺処分しない救護団体に所属していることを伝えました。すると彼女は、この犬の飼い主は一週間前に家を追い出され、大家はその時に２匹いた犬も家から放り出したという事情を教えてくれました。飼い主は小さな犬のために戻ってきたようですが、オリー・ルーはゴミとして捨てられてしまったということでした」と語ります。

これによってなぜ「小さな犬」という表現がメッセージにあったのかという謎は解けましたが、しかしなぜ飼い主がオリー・ルーだけ残してしまったのかは分かりません。オリー・ルーの肋骨が完全に浮き出ていることから、彼は外に２週間ほど放置されていたのではないか、ということはわかっています。

テリーさんは仕事に戻らなくてはならなかったので、救護団体の部長であるケリーさんがオリー・ルーを引き取ることになりました。そして、仕事の後、テリーさんはオリー・ルーを獣医に連れて行きました。

獣医はマイクロチップを見つけられませんでしたが、エックス線検査でオリー・ルーの大腿骨が骨折していることが明らかになりました。骨折は最近のものでした。獣医は骨をつなげるためにプレートを入れる予定です。

オリー・ルーの口には２本の乳歯が残っていたことから、獣医は彼は１歳半くらいと推定しました。現在オリー・ルーは手術の日を待ちながら、暖かくて愛情と美味しいご飯がたっぷりの里親の家で穏やかな日々を謳歌しています。

「オリー・ルーはちょっと彼には小さい犬用ベッドで寝転がったり、人間用のベッドで丸くなったり、またはソファで寝たりしていても、常に里親のそばにいてその時間を楽しんでいます。彼はとても可愛くて、幸せで、しっぽを振っている犬です。自分をゴミのように捨てるのではなく、愛してくれる家族を欲しています」とテリーさん。

「わたしたちを見て、優しい声を聞いて、愛を感じた瞬間、彼は自分が安全な場所にいるとすぐにわかったんです。オリー・ルーは愛情たっぷりの犬で、わたしたちが救ってからというもの、毎日キスをしてくれるんです。」

オリー・ルーが手術から回復したら、次は引き取ってくれる家族探しです。彼を引き取りたいと考えているあなた、どうぞテリーさんの愛護団体にご連絡ください（thedodo）。

ゴミ捨て場で暖を取るために椅子の上に小さく丸くなっていたオリー・ルー。無事に心善き人に見つけてもらい、暖かな家で愛情たっぷりに世話をされるようになって本当に何よりです。次は彼を、一生大切にしてくれる飼い主が見つかりますように！