車にひかれ、麻痺した身体で雪の中12時間助けを待っていた犬
この犬は車にひかれてしまいましたが、無事に命を救われました。しかし、そこに至るまでには長い忍耐の時間を必要としました。

生後7ヶ月のこの犬は、麻痺した身体が雪が積もる溝にはまったまま動けなくなってしまったため、誰も見つけることができませんでした。
「体温のせいで雪が溶け、そこに穴ができてしまったんです」と動物救護団体AARCSのアンバーは言います。
「彼女は雪の奥深くにはまってしまっていました。探すのに手間取った理由はそこにありました。」
ひかれてから12時間、雪の中でたった一人、骨折した骨盤のせいで身動きができずにいたこの犬は、カナダの道路沿いに生えた草むらに隠され凍えていました。
このような厳しい試練に耐えた犬は、幸運にも、スケートパークに向かっていたある若いカップルによって見つかります。
彼らは思いつく限りの場所に電話をかけ、救助がやってきたのでした。
ナツメグと名付けられたその犬は、見つかった瞬間、身体こそ動かせませんでしたが、しっぽを振って喜びを表現していました。

ナツメグは緊急治療を受け、現在はAARCSのケアを受けています。回復まで看護をする里親もすでに見つかりました。

ナツメグが完治するまでにはまだまだ時間を要するとされています。
しかし、ナツメグは介護をしてくれる団体の人々に、発見された時と同じようにしっぽを振り、喜びを表現し続けています。
「彼女はいつも嬉しそうにしています。幸せそうで、本当に何よりです。怪我が完治したら、いよいよ新しい飼い主探しです」と団体の人は話しています。(thedodo)

車にひかれて動けなくなったまま、12時間も雪のなかで耐えたナツメグ。命の奇跡を感じます。素敵な飼い主が見つかるといいですね。