たった一つしか芸ができない犬。しかし唯一できる芸が秀逸と大人気!
ハールソの芸は見る人すべてをトリコにしてしまう、不思議な魔法を持っています。

おすわりも嫌いだし、名前を呼ばれても面倒がってちっともこっちにやって来ない、そんな犬でした。
他の犬が好きなことで唯一ハールソもすることといえば、おもちゃのあとを追いかけたり、おもちゃの上に腰掛けたり…それだけをずっと続けていられるほどでした。
芸が生まれた瞬間
そんなある日、ハールソの飼い主であるジェニファーのボーイフレンド、ポールはニワトリのおもちゃをいつものようにリビングルームに向かって投げました。
「何百回もおもちゃを投げなきゃいけないので、こちらはさすがに飽きてくるんですが。この遊び、ハールソは絶対飽きないんですよね。」とポール。
「また投げて、また投げて、という目で見つめてせがんでくるので、ハールソの鼻の上におもちゃを置いたんです。」
これが、彼の人生で待望されていた「芸」となるのです。

「ハールソはただそこにじっとして立ちすくみ、彼の鼻の上にあるニワトリを見つめていました」とポール。
ジェニファーが帰宅すると、ハールソはまだ鼻の上のニワトリをバランスを保ちながら見つめていました。
「ハールソに何をしたの?!」とジェニファーが聞くと、「わからないんだ。ただ、凍りついちゃったんだよ」とポールは答えることしかできませんでした。
やがて、このハールソの素晴らしいバランス芸は、二人のカップルの部屋から世界へと広がり、大きな反響を得ることとなります。

ハールソのインスタグラムのフォロワー数はかなりものもです。

「ハールソが鼻の上に色々なものを置いているというだけのアカウントなので、そんなにフォロワーも増えないだろうと思っていたんですけど。2、3日で100人のフォロワーがつき、ジェニファーは『絶対これを面白いと思う人がたくさんいるって言ったでしょ!』と得意げでしたよ」とポールは回想します。

「2、3ヶ月経つ頃には1000人のフォロワーを記録し、そこからはどんどん加速しだしました。人々はビデオや写真をシェアしたりして、インターネットを席捲したんです。」

TwitterやFacebookでも数千人の人々がフォローを始めました。そして世界中から、ハールソがもっともっとバランス芸ができるようにと、おもちゃが送られてくるようになりました。2歳のダックスフンドの彼は世界に対して、どんな気持ちで芸をしているのでしょうか?

「彼にとってはゲームみたいなもののようです」とポールは説明します。「おもちゃやご褒美のおやつをもらえる上にお腹もなでてもらえるので、そのためならカメラの前でじっとポーズを決めるのも苦ではないといった様子です。」

実際には、ご褒美がもらえる興奮を抑えきれないハールソが持ちこたえられるのは、ほんの数秒だそう。

大人気のインスタグラムはこちらです。(thedodo)
頭に乗せたものの面白さと、ラブリーな表情の対比がとっても可愛いですね。犬にとって、芸を覚えて飼い主と楽しい時間を過ごすというのもまた嬉しいのではないのでしょうか。