障がいを持って生まれた犬と猫の「兄弟」。辛い痛みも乗り越えるふたりの友情!
アジャックスは、生後5週間半の時に引き取られました。彼はいわば、ニュージャージーでピットブルの子犬として計画せずに生まれてしまった子犬で、体重はわずか1キロばかりでした。コネティカットに住む獣医が彼を引き取り、彼の生活はスタートしました。
「生まれた子犬たちのなかで最もアジャックスを引き取り、家族に数百ドルを渡し、アジャックスのママに避妊手術を、パパに去勢手術をするようにと言いました」とアジャックスの新しいママとなったエヴリーは話します。「ちゃんと家族が手術を犬に施したか、確認もしました。さもなくばまた計画外にたくさんの子犬が生まれてしまうからです。」

彼を引き取ってすぐに、アジャックスの腰や膝に異形成が見つかりました。彼はじき、両足の切断を余儀なくされると言われていますが、いまは痛みを抑える薬を摂取しています。それにもかかわらず、アジャックスはいつもハッピーで、世界一可愛いと言っても過言ではないほど人懐こい犬です。
「彼はいつもハグをくれる本当に可愛い子なんです。お昼寝が大好きで、犬にも猫にもとっても優しいんです」とエヴリーは得意げです。

彼は自身の身体問題はお構いなしで、彼のママであるエヴリーのうつ病を支える介助犬としても活躍しています。
彼はエヴリーの不安が高レベルに達した時を見分けられるように訓練されているので、そんな時は彼女をなだめ、パニックに陥らないように優しく接します。
アジャックスは小さなことにも非常に気がつく犬なので、ママのエヴリーが小さな猫を連れて帰ってきた日も、彼がその猫を助けるためにどんな役割が与えられているかをすぐに察知しました。

エヴリーの友人はある日、子猫のミスター・マゴーをニューヨークの路上で見つけます。ミスターマゴーは生まれて数週間ほどでした。友人はエヴリーに里親になれるか聞き、エヴリーはすぐに快諾。子猫のミスターマゴーをすぐに引き取りました。
ミスター・マゴーは猫には珍しい、まぶた欠損症という障がいを持っていました。まぶたがないか、変形してしまう病気です。「マゴーにはまぶたが一切ない、この重度の障がいでした」とエヴリーは話します。

ミスター・マゴーは彼の新しいママのおかげで、目の障がいに関するすべてのケアを受けることとなります。彼は新しい家で素敵な冒険が待っていることを予感してワクワクしています。特に、アジャックスと出会ってからはワクワクしっぱなしです。
アジャックスとミスター・マゴーの友情

初めてアジャックスに出会った瞬間から、ミスター・マゴーとアジャックスは大親友です。彼らは両方とも障がいを持っていますが、それが彼らを完璧なコンビにしています。彼らは何をするのもいつも一緒です。
「彼らはいつでも一緒に抱きしめあってのんびりしたり、追いかけごっこをしたりしています。本当に大親友なんです!」とエヴリーは話します。

アジャックスはミスター・マゴーがどれだけ小さく、そして弱いかをちゃんと理解しているので、彼に対してとても注意深く、優しく接しています。
「ふたりで遊ぶ時、アジャックスは信じられないほど優しく接しています。マゴーが彼の顔や鼻、おしりなどをしっかり噛んだりしても、アジャックスは優しくマゴーを噛むんです」とエヴリー。

アジャックスは彼の弟のお世話をするのが大好きでたまらないといった様子。
ミスター・マゴーもアジャックスも、それぞれいつかはお互いの持つ障がいのために手術を必要としています。そして、その成功率は誰にもわかりません。しかしいまは、ふたり、この友情を胸に、どんなに辛い痛みも乗り越えています。(thedodo)

それぞれが辛い障がいを背負う、犬と猫。素晴らしいママと、そして親友に出会えて人生が花開きました。命のかぎり、幸せに暮らしてほしいですね。お互いが支え合う関係、素敵です!