世界に広がる輪!4000個のテニスボールで遊ぶチャンスをもらった犬たち
2014年、クリスという男性は親友を亡くしました。
親友とはエブリシングという名の、彼の愛犬でした。
クリスは悲しみを抱えて暮らしていましたが、エブリシングの死から2年が経った今、彼女への追悼の意を表して何かをしたいと考えました。
クリスはインスタグラムに、コメントをした人にテニスボールを送るという投稿をしました。
背景にあった彼の気持ちとは、飼い主たちにもっと飼い犬と過ごす時間を作って欲しいというものでした。
この投稿がたちまち世界中に広がり、何百人の人がコメントをするに至りました。
クリスのアイディアをきっかけに!
ロングアイランドで「Dan’s Dog Walking and Pet Sitting」という団体を運営しているダニエルは、クリスの活動を紹介するビデオをFacebookで見かけ、感動した人の一人です。
彼はエブリシングのためにこのような活動をするに至ったクリスに、ぜひ世界にいるより多くの犬を助けて欲しいとの思いを感じ、協力することにしました。
「ビデオを見てすぐ、わたしたちの団体もテニスボールを使って何か新しいことはできないか、と話し合いをはじめました。そしてジョークで、僕の親の持つスイミングプールをテニスボールでいっぱいにしたらどうかという意見が出ましたが、その後それを実現化したらということで盛り上がったのです」とダニエルは語ります。
「そして、シェルターで新しい飼い主に引き取ってもらうのを待っている犬に、せめてテニスボールでいっぱいになったプールで遊んでもらうことで、引き取ってもらうのと同じくらいの喜びを与えたいというアイディアが生まれたのです。」

ダニエル自身、シェルターから引き取ったカイルとセレブという2匹の愛犬がいます。
こうして、シェルターにいる多くの犬が引き取られ、喜びに溢れた人生を送って欲しいという思いから、4000個のテニスボールをプールに浮かべたビデオを作ることにしました。

このビデオはたちまち大人気になりました。

このビデオを作った後にダニエルを襲ったのは4000個のボールの置き場所問題でした。
「オフィスがいっぱいになってしまったもんで、貸し倉庫を借りなきゃいけないくらいでしたよ」とダニエルは言います。

ダニエルは、クリスの方法に倣い、テニスボールを寄付することにしました。
Dan’s Dog Walking and Pet Sittingは団体のFacebookに、ビデオを見てコメントにシェルターの名前を書いてくださいと投稿。
そして、名前の挙がったシェルターにテニスボールを贈ることにしたのです。
ダニエルの願いは、すべての犬が新しい家に迎え入れられ、それぞれ、そこに自身のテニスボールを持って行って、新しい飼い主と新しい思い出を作って欲しいというものでした。
この投稿は瞬く間に人気になり、500以上のシェルターの名前がコメント欄に書かれました。
「計算の結果、200のシェルターにテニスボールを贈ることはできるということになりました。もし誰か、残りの300のシェルターにテニスボールを贈りたいという人がいたら、ぜひバッグに詰めて送ってあげてください。コメント欄に書かれるシェルターの数は日に日に増しているんです」とダニエルは言います
。
4000個のテニスボール、と聞くと凄まじい数だと思いがちですが、犬の救護を目的とするシェルターの数は計り知れず、ダニエルたちはできるだけ多くのシェルターを助けたいと考えています。
「これらのテニスボールの寄付が届いたシェルターを訪ねて、また新しいビデオを作る予定です。こうすることで、地元のシェルターにもっと支援が届くように促し、すべての動物にずっと住める家と家族を与えらたいのです」とダニエルはやる気でいっぱいです。

親友を失った一人の男性の小さな行動が、大きな運動となり、シェルターにいる犬を助けるための人々の関心を高めるきっかけとなりました。
もしダニエルの団体を助けたい場合は、彼の団体Dan’s Dog Walking and Pet Sittingがある、55 Channel Drive, 2nd Floor, Port Washington, NY, 11050までテニスボールを送ってください。(thedodo)
テニスボールは、犬と飼い主との楽しい時間の象徴でもあります。新しい飼い主を待つ、シェルターにいるすべての犬が、新しい家族と楽しい時間を過ごせる日々を手にできますように。