耳と歯を失った猫のエディー。そんな境遇でも幸せいっぱいの命!
この寄り目気味の猫。耳も歯もありませんが、普通の猫と同じように幸せいっぱいに生きています。
ほんの数年前まで、この猫のそばに誰も近づけませんでした。彼が抱える問題が明らかになるまでは…。
こちらがその、猫のエディーです。

「彼はシェルターで働く人が助けていた猫が集団でたむろするコロニーにいた一匹でしたが、ある時シェルターに連れて来られることになりました」とエディーの飼い主のジェニファーは説明します。
ニューヨークのMid Hudson Animal Aidという殺処分をしないシェルターにエディーが連れて来られた時は、エディーはとても不機嫌で、誰もエディーのことを触ったりはできませんでした。しばらく経ってから、シェルターのスタッフは、エディーが慢性的な耳の感染症にかかっていることに気づき、その病気が彼をここまで苛立たせていることが判明しました。
エディーは耳の切除を必要としていました。これは外耳道を取り除くことを意味していました。「手術は2015年の初め頃に行われ、彼はそれによって耳が聞こえない猫となりました。エディーの耳の部分には可愛い耳の片鱗がちょこんとあるだけです。同じ頃に、彼は歯茎の病気で歯が腐り始めていたため、すべての歯も取り除く手術をしました。」
手術後、エディーの機嫌は次第に変化を遂げます。

「気難しい性格だったエディーは、優しくて穏やかな性格になりました。簡単に抱っこをさせてくれるほどではありませんが、お腹を触ってもらったり、飼い主のひざの上に乗ったりするのが大好きみたいです」とジェニファーは言います。
「手術のあとのエディーはまるで別猫のようだとシェルターのスタッフが言うほどです。」

ジェニファーがエディーと出会った時は、ちょうど手術後の回復を待っている時でした。ジェニファーは、すぐにエディーこそ運命の猫だと感じました。
寄り目の猫は、耳の手術後にはシェルターの他の猫にもフレンドリーな猫となり、驚くことに飼い主が前から飼っていた猫、デイジーともすぐに仲良くなりました。

「昨年、エディーがまだ耳を掻いていることに気づきました。小さな耳の残りが瘢痕組織となり、それがひっきりないかゆみを生み出していました。掻くことによって嚢胞となって、これがガンを引き起こしかねないということがわかったので、すべてを切り落とすことになったのです。」

二度目の手術
エディーは二度の耳の切除手術を受けて、ついに痛みから解放され、与えられた命をめいっぱい楽しむこととなりました!

エディーは耳がなく、また目もかなり弱っていますが、それでも幸せいっぱい。
ご褒美におもちゃやおやつをもらったり、デイジーの隣でお昼寝するのが大好きです。

大好きな猫の友達、デイジーと抱き合ったりするのは癒しの時間。

「特別なケアを必要とする猫と、年老いた猫は、実はわたしたちの人生を豊かにしてくれる、とても素晴らしい相棒なんです。そういう猫たちの魂には歴史や経緯があり興味深いものです。しかし、そういう猫たちは取り残されがちです。わたしはエディーを引き取って、一緒に時間を過ごすことができて本当にラッキーです。彼の面倒を見させてもらえる権利をもらえたことに、とても感謝しています。」

「よく、『ペットは買うものではなく、行き場所がなくて困っている動物を引き取るものだ』と言いますが、それには理由があるんです。今も、何千、何万もの可愛い動物たちがシェルターで、あなたの心を喜びでいっぱいにするのを待っているんです。そしてもしあなたの猫が特別なケアを必要とするような、病気や怪我、障がいを持った猫なら、絆はより強いものとなるでしょう。これは素敵なことです!」とジェニファーは語ります。

エディーはご褒美が大好き!(lovemeow)
耳の感染症によってイライラしていたエディー。人間がちゃんと気にかけて、手術を施したことで別の猫のようになりました。世界中の多くの人々が、『ペットは買うものではなく、行き場所がなくて困っている動物を引き取るものだ』という意識で、困っている動物たちを積極的に家庭に迎えられることを祈っています。