おもしろ 2016-12-09

ヤマアラシの恩返し。手放したつもりが、プレゼントを持って帰ってくる!

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エリカ・デ・ジャガーさんが、ヘルマナスと名づけられたヤマアラシを野生に返したとき、彼と再び会うことは期待していませんでした。そのヤマアラシは、ナミビアにあるズーリ育児園という動物保護施設でのリハビリを終え、野生に返るために、遠くに運ばれました

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「それは、悲しい日でした。私たちは、彼が元気で過ごすであろうことを、祈っていました。」と、ジャガーさんは語ります。

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2日後、黒い鼻が、ジャガーさんの家にある赤色の保存用コンテナーの下から、のぞいていました。ヘルマナスは、自力で帰り道を見つけたのです!

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4か月前、ヘルマナスは生後1か月で、ナミビアのツメブ市近くの農場で、死んだ母親の側にいました。なぜ母親のヤマアラシが死んだのかはハッキリしませんが、食べるものが十分になかった可能性はあります。その時ツメブ市は、厳しい乾期を経験していました。

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ヘルマナスを発見した農場主は、自宅でズーリ育児園を運営している、獣医師のジャガーさんに連絡し、彼女はヘルマナスを引き取りに行きました。「彼はとても小さかったので、インコ用のケージで保護し、ハムスター用の給水機でミルクを飲ませていました。」と、ジャガーさんは説明します。

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ジャガーさんは始め、ヘルマナスを外に出していたところ、彼女が飼っているイヌがベビーシッターをしようとしてきました。

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ただ、怖がらせてしまったようで、針を2,3本おみまいされてしまいました。あまり気にしている様子はありませんが…。

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こんな事件(?)もあり、ジャガーさんはヘルマナスを、室内で保護することにしました。ただ、彼女は、ヘルマナスがいずれ野生に返らなくてはならないことは分かっていましたので、育児院の職員と一緒に、ヘルマナス用の特別ケージを外に作ることにしました。彼らはレンガをケージの周りに敷いたので、世話好きな(迷惑な?)イヌ達は、近寄ってこれません。

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数か月後、ヘルマナスは大きく、強くもなったので、ジャガーさんは彼を野生に返すことにしました。それからも、彼とひんぱんに会うことになるとは、とても知らないままで…。

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野生に返されてのに、毎日戻って来るヤマアラシ!

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ヘルマナスが野生に返った初日から、彼は毎晩、ジャガーさんの家にやってきました

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「彼は、毎晩ここに来たんですよ。階段をのぼってきて、玄関に座って、私たちの周りでエサを食べていました。時々、私がベッドに入ってからも彼のなき声が聞こえて、私はずっと彼を見ていました。」と、ジャガーさんは語ります。

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通常、野生動物にエサを与えることは勧められませんが、周囲では厳しい乾期が続き、部分的に人の手で育てられたヘルマナスは食べ物を見つけるのが難しいので、ジャガーさんは、彼にエサを与え続けていました。

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当初は、ジャガーさんはトウモロコシやニンジンのような、生野菜を与えていましたが、ヘルマナスはドッグフードに興味を持ち始めました。ジャガーさんは、「ヘルマナスは、食事ごとにキレイに食べるようになっていきました。」と言います。

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2か月後、育児園のメンバーは、ヘルマナスがやってくると同時に、非常におどろきました。お嫁さんを連れてきていたのです

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しかし、それはまだまだ始まりにすぎませんでした。

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草むらに、子どものヤマアラシが隠れていたのです。赤ちゃんではありませんでしたが、生後3か月~4か月ぐらいでした。

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ジャガーさんは、「それは、本当に魔法でした。私たちは、初めは信じられませんでしたよ。」と語ります。

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そして数か月後、3匹だったヤマアラシは、5匹に増えていました。「7月に、子供のヤマアラシと一緒に、2匹の赤ん坊ヤマアラシを見るようになりました。」

この5匹のヤマアラシの家族は、育児園を訪れるのをやめようとはしません。1日か2日ぐらいは来なかった日があるかもしれませんが、ジャガーさんはこの家族を、ほぼ毎晩見かけています。

「彼らはすごく人懐っこいんです。すごく堂々としているので、ここは自分たちの縄張りだと、思っているのでしょう。面白いことに、彼らはエサが入っていた容器を、巣に持って帰るんです。私はまだ、彼らの巣を見つけれてはいませんが。」と、ジャガーさんは説明します。

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たまに、子供のヤマアラシは、育児園の近くで眠りだします。「彼らは完全にリラックスしていて、私にとってはすごく好ましいことです。私の家の近くでリラックスできてるってことですから。」

「こんな光景は見たことがありませんね。家族の他のメンバーが食事をしている間に、1匹が寝だすなんて。」

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ジャガーさんは彼らの訪問をこよなく愛し、祖母になったような気持ちで、食事を与えることを止められません。

「彼が家族を作り、家族と一緒にここに戻ってくるということは、非常に大事なことなんです。」

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動物が、環境に適応できたときに見せる初めのサインは、家族を作るということなんです

「リハビリの目的が、動物を野生に返すということである限り、ヘルマナスのケースは成功例です。」(thedodo

アフリカのナミビアで、保護され育てられたヤマアラシが、どうしても保護施設に返ってきてしまうお話でした。このヤマアラシ、完全に施設が自分の食事場だと思っているのでしょうね。野生動物が人間の手で育てられると、どうしても野生での反応が遅れてしまい、なかなか生きていくのが難しくなります。このヤマアラシ、今後の動向が気になりますね。

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