泣ける 2017-02-14

飾りとして飼われ、小屋にとじ込められ餓死しかけていた犬

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タンタンはインドネシアのバリに住んでいた犬でしたが、病気になった際、飼い主は彼を獣医に連れて行ったまま、二度と引き取りに戻りませんでした

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それでも獣医はタンタンに処置をするべきでしたが、ただ犬小屋にタンタンを閉じ込め、何の処置も施さないまま、エサさえほぼ与えませんでした。バリにある犬の保護団体であるBali Dog Adoption and Rehabilitation Centre (BARC)の所長であるエボニー・オーエン氏は、飼い主が獣医に何も支払わなかったために、獣医はタンタンの世話を一切しなかったのではないか、と考えています。

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2016年の8月、タンタンが獣医のクリニックで衰弱している、という知らせが誰かからフェイスブックを通じてオーエン氏のもとに届きました。

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「タンタンの写真を見たとき、わたしたちに何かできることがあるはずだ、と思いました。彼は衰弱しきっていて今にも命を落としそうな状況でしたので、即座に動きました。この時点では彼がなぜこのような状態で放って置かれたのか何一つわかっていませんでしたので、ただひたすらに希望を持って行動するしかありませんでした。」

タンタン救出!

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オーエン氏はタンタンを獣医から引き取ると、別の獣医のところへと連れて行きました。バリにある、サンセット獣医という場所です。そこでは、医師はすぐに点滴を施し、不眠不休の世話をしてご飯を与えたりしました。また、血液検査を行い、彼がなぜ他の獣医のもとに連れてこられたのかを突き止めました。

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「彼の状態を見たときは、腎不全などの重病を抱えていると思いましたが、実はダニによって起こる血液寄生虫を持っていたということがわかりました。彼を死にもたらそうとしていたものは、空腹だったのです。」

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最初の獣医に連れてこられた時点で、タンタンはすでにエサを与えられず餓死寸前だったのかもしれません。しかし、その後獣医がさらに何の食事も与えなかったことがまた、彼を窮地に陥れたことは間違いありません。

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残念なことに、タンタンのケースは珍しいというわけでもないのが現状です。

インドネシアのバリでは、ピットブルなどの西欧の犬種は頻繁に輸入され、富や力の象徴、または見た目のためだけに飾りとして飼われるケースが多い、とオーエン氏は話しています。

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しかしこの飾りのためだけに飼われる犬は、決して好条件で飼われ、ちゃんと世話をしてもらえるというわけでもありません。彼らは大抵、小屋の中に入れられたまま、または鎖に繋がれたまま飼われ、ご飯もろくに与えてもらえません

「この土地では、西欧の犬種に対して適切なケア方法の知恵が普及していません。そのため、ほとんどの犬は檻の中に閉じ込められるなどして、十分な世話を受けられずに人生を終えます。バリで蔓延している間違った知識の一つとして、値段の高い犬ほど檻の中に閉じ込めておくべきだ、という考えがあります。富裕層のシンボルとして、トロフィーのようにただ飾るのが当たり前だという考え方です。タンタンも同様に、おそらく一度も飼い主によって小屋から出してもらったことがなかったのだと思われます」とオーエン氏は語ります。

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バリでひどい扱いを受けている犬は、西欧からの犬種に限りません。バリが原種の犬、たとえば1万2千年以上もバリに生きてきた犬も、軽蔑の眼差しを持って扱われ、またバリ政府も頻繁に、一斉となって毒矢で犬たちを殺しています

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保護団体のBARCはバリの犬たちを救うため日々尽力していますが、タンタンなどの西欧由来の他の犬の保護にも熱心です。

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2ヶ月を経て、タンタンはついに全快しました。体重は2倍になり、与えられた命を喜んでまっとうする準備ができました。

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「今となっては、彼はとっても活発な男の子です。走り回ったり遊ぶのが大好きで、特にものを投げて取ってくる遊びが大好きです。みんなから注目を受けるのも大好きで、ひどい扱いを受けた過去があるにもかかわらず、いまだに人間のことを100パーセント信じ切っています。」とオーエン氏は述べています。

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タンタンは機会があれば、新しい飼い主のもとへと引き取られる予定です。それまでは暫定的にカング・ペット・リゾートにて他のレスキュー・ドッグたちと暮らしています。

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ペット・リゾートでは他の犬友達と毎日めいっぱい遊んでいるタンタン。プール遊びで泳いだりすることだってできるようになりました。(thedodo

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バリで蔓延する、犬への間違った知識を如実に浮かび上がらせることとなったタンタンのケースでした。団体による活動によって、犬の権利が守られる社会が成立することを願ってやみません。

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